日本人の3人に1人が悩んでいる「耳鳴り」。
そのうち、
自分だけに音が聞こえる「自覚的耳鳴(じかくてきじめい)」は
どうして起こるのでしょう。
まず「聞こえる」仕組みを見てみましょう。
耳は、
・音を集めて鼓膜を振動させる「外耳」
・音を強める「中耳」
・音を脳に送る「内耳」
で構成されています。
外耳から入った音は鼓膜を振動させ、
ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨がある中耳へと伝えられます。
中耳では、振動が約22倍に増幅され、
内耳の蝸牛で電気信号に変換されて脳に届きます。
最後に脳の視床で音を選別して調整。
これが音を感じる仕組みです。
複雑で繊細なシステムですよね。
このシステムが、
加齢や何らかの病気などの理由でうまく機能しなくなってしまうと、
外耳から入った振動を電気信号に変えづらくなり、
脳が振動を音としてとらえることができません。
これが「難聴」といわれる状態。
難聴になると、
脳の視床に入ってくる信号が低下します。
すると視床は感度を上げて
音の電気信号を受け取ろうとします。
その結果、どうなるかというと…
脳の中に飛び交っているいろいろな電気信号も音として拾ってしまい、
外から伝わってくる音だと勘違いしてしまうというわけです。
これが、
実際には鳴っていない音が聞こえてしまう
自覚的耳鳴です。
普通なら、
視床が感度を上げるのはごく一時的なこと。
耳鳴りもすぐに治まります。
でも、継続的に聞こえにくい状態が続いてしまうと、
視床が感度を上げた状態、
言い方を変えると「脳が興奮(緊張)した状態」が続き、
耳鳴りも続いてしまうのです。
聞こえにくい状態「難聴」には、
外耳から中耳にかけての伝音器の障害で起こるもの、
内耳や聴神経といった感音器の障害が原因で起こるもの、
その両方が融合して起こるものがあります。
伝音性の難聴は、医学的な治療が可能。
感音性難聴は治療で聴力を改善することは難しいといわれていますが、
補聴器で聴力を補うことができます。
聞こえにくい状態をなるべく改善することで
脳の興奮(緊張)をやわらげることが
架空の音をつくり出してしまう「自覚的耳鳴」の対策になります。
ですから、
耳鼻咽喉科などを受診して
難聴の原因を見つけて改善することが大切。
でも、検査で異常が見つからないことも…
そんなときは、
当院にご相談ください。
体の歪みと血流改善をすることで聴神経を活性化し、
耳鳴りを改善していきます。
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